最近の看護師人数の現状と看護師不足の原因

看護師不足はなぜなくならないの?

最近の看護師人数の現状と看護師不足の原因

看護師不足と言われていますが、ここ数年の看護師国家試験のデータを見てみましょう。
・平成23年――受験者数54,138人で合格者数49,688人。
・平成24年――受験者数53,702人で合格者数48,400人。
・平成25年――受験者数56.530年で合格者数50,224人。

合格率は大体安定していて新卒と既卒を合わせて90%という高水準になっています。既卒よりも新卒の方が合格率は高い傾向です。また2年課程卒業者よりも3年課程卒業者の方が合格率は高いです。

平成21年度と25年度の受験者数と合格者数を比較してみました。受験数は約5,600名増えています。合格者数は約4,400名増えています。いずれも増加率は10%を越えた水準です。5年間で約240,000人の新人ナースが誕生しているのです。

不思議なことに、これほど大勢の新人ナースが医療現場に出ているはずなのに一向に看護師不足は解消されていません。日本全国では550,000人から650,000人の看護師不足との報告があります。――毎年コンスタントに約50,000人の看護師が誕生しても看護師不足が解消されない理由は、いったいどこにあるんでしょうか?

その理由はハッキリしています。<新人看護師もベテラン看護師も大勢の看護師が離職して潜在看護師になっているから>です。勤続3年未満の新人ナースの離職率は約9%です。難関の看護師国家試験に合格して憧れの看護師になったのに1年以内に離職しているケースも少なくありません。

一般的に看護師の退職理由としては「結婚」「妊娠」「出産」「子育て」「介護」などがあります。注目したいのは新人ナースの退職理由の大部分が肉体的・精神的疲弊が引き金になっていることです。「人間関係が悪い」「職場の空気が良くない」「予想を超えた激務」などです。

また、<看護師には豊富な求人先があること>も離職率を高めているファクターです。今の労働環境よりの“普通に仕事ができる環境”を求めて逃げるように転職するのです。

以上、最近の看護師人数の現状と看護師不足の原因についてお話しました。看護師専門の転職サイトを見てみたら、まったく未経験の新卒看護師や一度医療機関に就職してすぐに退職した「第二新卒」のほとんど未経験の新人ナースの求人も多いです。